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去年から漬けておいた梅を、正月に急きょ干すことになりました

正月にあやかり縁起を担いで、ということではなく毎日食べるための梅干しがなくなってしまったからです

去年漬けておいた梅は、倉庫に30㌔ほどありますが「干した梅」が食べ過ぎたせいで気づいたらなくなっていました

 

しまった(◎_◎;)

梅干しを切らしてしまった・・・💦

 

 

 

 

 

 

 

こんなことして遊んでる場合ではありません!

 

毎日梅干しを2個食べてます。最強食品だからね。

なんて周囲の人に言っている自分が自家製梅干しを切らしてしまったんです

何という事だ

「梅干しで健康を」と信じて疑わない光hikaruですが、正月から無いとは・・・

一年の計は元日にあり。でも梅は無い。。。

 

まだまだ在庫があると思っていたのに・・・

 

ところで梅を干す時期といえば、夏の土用干しといって7月20日前後の土用の日を合図に干しましょうとなっています一般的に

 

それが今回は世間にまったく逆行するように半年後の正月に干すということになってしまいました

(魚の寒風干しじゃないんだから)

 

 

しかし物は考えよう!

ここは考え方を変えてみましょう。

 

 

真逆の季節に干すことにより、梅の味に変化がでるのか、干す時間はどのくらいかなどの情報が得ることができます。

 

梅干し名人を目指すにはちょうど良い機会だともいえます!

そして来年からの参考資料にしようと考えたわけです

 

そんなことで、玄関にしめ縄と梅干しという正月から異彩を放つわが家の光景になりました。

年賀状配達の局員さんも不思議な顔しながら見てましたけど

 

 

 

実は2年前のことです、梅干し初心者時代に大失敗してまして、真夏の気温38度の炎天下に一日中干してたんです

そして夕方に見てみたら、見事に塩吹いてて、それも真っ白に。

「新巻鮭」みたいな『真っ白梅干し』を量産したことがあるんです

その『真っ白梅干し』を一つ食べてみたら、もう塩辛くて塩辛くてなんじゃこりゃ~

塩そのものを舐めてるような、なんとも食べにくい梅干し

しかも3㌔も(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日間干したカピカピに乾いた状態

写真ではよく分かりませんが、カピカピに乾いて硬い梅干しです。

 

 

またこんな失敗も

 

 

 

 

 

 

 

3日間干したのになぜか乾かない梅干し

ベトベト半生状態

 

 

 

今でも後悔の念が押し寄せてきます。

 

まずそうでしょ? 塩辛そうでしょ? 珍しいでしょ?

 

しかしこれも実験のうち

失敗なくして成功はありえません。前向きに考えましょう。

 

かのトーマスエジソンも言いました

「失敗ではない!うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ!」

「勉強したのだといいたまえ」

 

今のhikaru の心に響きます がんばれそうです。

 

もしこの失敗した「真っ白梅干し」を子供たちに食べさせたら、将来間違いなく梅干し嫌いの子供たちを量産することになるでしょう

トラウマ級に。

これでは子供たちの健康も梅干しの未来も危うくなってしまいそうです。

ただでさえ昔ながらの塩分20%の梅干しは、今ではスーパーで売っていないというのに、見た目からして塩の塊にしか見えないのは作る価値がありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二度と食べたくないって言うでしょう。

 

将来の梅干し名人(hikaru)として、これはいい勉強になりました。

 

そしてこのとき思いました。

塩吹いてない梅干しを作りたい、食べたい。

塩吹いた梅干しはもういやだ

朱色のきれいな梅干しを口に含んで、『はぁーすっぱい』って言いたい

梅干し見ると唾液が出てくると、よく言われますが「真っ白梅干し」を見たときは唾液すら出なかった

 

しかし失敗したんじゃない。

発見したのだ。勉強したのだ。

 

クックパッドで[梅の干し方]を検索したら夏場に干すと書いてあったんです

しかも三日間干しましょうって!

 

しかししかし夏場に三日間も外で干して、塩吹いてないきれいな朱色の梅干しができるはずがない。

長い! 長すぎる! 乾きすぎる!

乾きすぎて塩吹いてカピカピになる!

干乾びる! ヒカラビル!

 

そんな「白い梅干し」見たら食欲なくなる。

なぜネットの皆さんは三日間も干しましょう、というのか分かりません

本当に干したことがあるんだろうかと疑ってしまいます。

(口が過ぎました 失礼しました)

 

きっときっと皆さん干し方が上手なんだと思います

 

よし発見するぞ。 勉強するぞ。

 

 

ということで自分流の干し時期・干し時間を見極めるべく、あえての正月に干し作業開始です

(ホントは今日食べる分がないから)

 

 

目指すはもちろん塩吹いてない梅干し!

なおかつ表面は乾いていること!

乾きが足らないと、あとから梅酢がにじみ出てくるんです。

ビンに詰めて一週間ほど経つと梅酢がビンの底にたまってきて、ビンの底の梅が梅酢に浸かってしまいます

そんな梅では携帯性も悪いし、なんだか塩っ辛く感じるんですね

だから乾いているが、乾きすぎて塩が吹かない手前の状態をめざしていきます

 

今回の干す梅

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南高梅 2Lサイズの5㎏入りを干すことにしました

(他に福井県産の紅映も漬けています)

漬けたのは2017年6月11日なので、漬け期間は約1年半経っています

「つまようじで穴あけ」と書いてありますが塩漬けしたときに、文字通りつまようじで梅を一刺ししました

なぜ「穴あけ」かというと以前ニュースで見たんですが、梅干し名人という方が「表面にキズをつけたほうがおいしくなる気がします」と言っていたんです。なので実験してみようと。

「キズ」といっても名人の「キズ」の意味がそのニュースでは分かりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで考えました

表面にキズをつけて、塩を染み込みやすくする事なのかな?

もしそうならば「キズ」をつけるより、直接梅に穴を開けたら塩が早く染み込むんじゃないの!?

うん そうだそうだ! そうにちがいない! 冴えてるぜ!!

 

よし実験だ!

 

 

そんな推測のもと目の前にあったつまようじで一刺し、したわけです。

当初「穴あけ実験」は1㎏の予定だったんですが、穴を開けてると楽しくなってきてついつい5㎏あけちゃいました

その後、容器の中で順調に梅酢も出てきまして、心配していたカビが生えることなく腐ることもなく「漬けこみ」に成功したわけです。

 

1年半後の正月に「干し」

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カゴに梅干しを並べたところ(1月3日)

 

 

約180個あるので1日2個食べると、3か月分になります

カゴに所狭しと並べてしまったので、初詣客みたいになってしまってます

人でいうところのパーソナルスペースといわれる空間がまったくありませんが、正月なので梅にも我慢してもらいましょう

 

たださすがに冬の日照時間は短い

だいたい10:30から15:00くらいまでの勝負です

この間に2回、梅をひっくり返して干してみました

が、まだ干しが足らないため翌日も干すことにしました

 

今までに「干し」作業も計6回ほど経験してきているので、皮が乾き塩が吹きだすタイミングが分かるようになり、干し終わりが見極められるようになってきております

ここは目利きの光(自称)の鋭い眼光で判断します

 

翌日(2日目)になり倉庫にしまった梅干しを再度干しにかかります

 

そして2日目の干しが終わった段階で良い感じになってきました。(よしよし)

夕方になり倉庫に梅干しを戻します

 

翌日(3日目)の朝は梅酢がでていないかをチェックです。

要はカゴの下に敷いたビニールに梅酢(水分)がにじみ出ていないかチェックしたら、まだ少し出てました。

これはまだ「干し」が足りない証拠。

 

なので干し作業3日目の開始です

干し作業開始といっても、ホコリ除けのビニールを取って日の当たる場所に移動するだけですで、あとは雑煮食べてゆっくりくつろいでいるグウタラ生活なのですが・・

目利き職人的には、おそらく「干し」はたぶん今日で終わりそうな気がします

 

そして夕方

 

 

 

 

 

表面が乾いています(写真撮り忘れ)

 

 

翌朝、やはり梅酢はにじみ出ていません

塩も吹いていません!

 

できました! 一応完成です!

一応というのは過密状態だったため、梅同士がくっついているところが乾きにくいのです。

3日間のあいだに何度かひっくり返しので平均的に乾きましたが、干すときは梅同士の間隔をあけることをお忘れなく。

 

正月の空の下、見事に干しあがってくれました。

 

 

ここで今回のおさらいをしてみます

梅干しつくりのポイント
梅を干すのは「冬」でもできる。
むしろ夏は避けたほうが塩の吹かない梅干しができる
低温熟成バンザイ\(^o^)/

低温熟成といっていいのかわかりませんが、今年の正月から良い発見ができました。

奥様の味方クックパッドには載っていない情報だと思います。

おそらく栗原はるみも小林カツ代も、お正月からこんな異彩を放ったことはないと思われます

 

郵便局員さんの好奇の目に触れますが、みなさんも正月休みの行事にしてみればよろしいのではないのでしょうか

おすすめです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しまじめな話です

文中の写真の梅樽に『カンホアの塩』と書いています

カンホアとはベトナムの地名です 青い海が広がる場所らいのです

そこで汲んだ海水を火を通さずに天日干しだけで塩に仕上げているが『カンホアの塩』

自然塩、天然塩などと呼ばれる海水から取り出した「天日海水塩」です

これらの塩は一般的に味が深くなるといわれています。

メジャーなところで店頭で見かけるのは『海の精』でしょうか。

(『海の精』は火を通していますが、良い塩です)

塩の話しはとても深くなるので割愛しますが、梅干しは梅と塩だけしか使いません。

だから絶対絶対に『良い塩』を使うべきだと考えております。

青梅シーズンの6月からスーパーでは青梅の横に1㌔100円前後の精製塩が売られていますが、間違っても買いません!

味うんぬんの前に健康被害です。

 

塩は人の体を構成しています。

DNAとは塩基配列と言う意味。

ずばり塩。

医学会では塩は悪者ということになっています。なぜこれほど研究が進んだ医学会で精製塩と自然塩を区別しないのか。いまだに不思議でなりません。

こちらのブログに塩について書きました。

 

 

 

話が逸れそうになりましたので戻ります。

そこで行き着いたのが『カンホアの塩』他の2,3点の塩です。

今まで数種類の自然塩・天然塩・岩塩・湖塩を使って、どの塩が合うのか、おいしくできるのか実験をしてきました。伯方の塩も実験しました。

 

またこれからも自然塩・天然塩だけをつかって実験しながら梅干しをつくります。

最終目標は塩分15%~20%の昔ながらの梅干し。だけど食べやすい梅干し。

これが目標です。

 

どうぞみなさん塩の購入だけは注意ください

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